2007年07月20日

いつでも会える



きのう買った本。

余計なことは考えず予備知識無しで読むのが良い。
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2007年07月19日

少女七竈と七人の可愛そうな大人



角川のwebサイトの立ち読みコーナーを見て購入しようと心に決めた「少女七竈と七人の可愛そうな大人」(桜庭一樹 著)を探して、先週の土曜日に本屋さんの中をウロチョロした。最初に探した「文学 女性作家」のコーナーで見当たらない。もしかして「文学 男性作家」に置かれているのではとドキドキしながら眺めたがそこにも無かった。流石に天下の紀伊國屋書店でそんなミスを犯すはずもなく、エンターテイメントのコーナーにひっそりと置かれていた。

「少女七竈と七人の可愛そうな大人」は「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」系列の桜庭一樹の得意とする少女を描いた作品だ。
砂糖菓子〜とは違い大人の視点が交じり合うが、とても綺麗でそれでいて何処か物悲しい少女の存在は共通だ。田舎の閉鎖的な環境は旭川郊外というロケーションも相まって余計に息苦しさを感じさせる。ちなみに旭川と言えば「氷点」の舞台でもある。

立ち読みコーナーの文章でピンと来たなら買い。と言うか買え。
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2007年06月15日

夢十夜

夏目漱石の夢十夜を読んで思い出したことがある。自分が子供の頃に見た夢だ。
小学校の低学年の頃の夢だと思う。

僕は洋装の喪服を着た母に手を引かれて薄暗いコンクリートの階段を上がった。
階段を登り切った場所に亡くなった筈の曾祖父がいた。
その姿は異様だった。
座禅を組んでいる曾祖父は衣服など着けておらず、全身が赤くなった炭の様に燃えていた。その身体は以前の曾祖父と違って筋肉質の体躯だ。
僕は曾祖父のその姿がとても怖くて母の後ろに隠れた。
赤く燃える曾祖父の傍らにマイクを持った芸人風の男が立っている。大きな蝶ネクタイをしてラメ入りのジャケットを着た男は、曾祖父を指差して語っていた。
「長年の研究の末に死者を蘇らせることに成功しました!」
その研究成果を見届ける観客は母と僕だけだ。
「どうです、凄いでしょう奥さん!」
男は母に語りかける。
「それではご覧下さい!」
男の合図と共に曾祖父が立ち上がる。
全身から赤い炎が吹き上がる。
「行け!」
男が叫ぶと曾祖父が走り出した。
「坊や、窓の外を見てご覧」
男にうながされて見ると遠くの坂道を真っ赤な炎が駆けてゆく姿が見えた。
僕は曾祖父が何か罰を受けているのだろうと思った。

網野成保の単行本「リアリティー」に夢十夜の一部が抜粋されて漫画化されたものが収録されてます。機会があったら読んでみるといいでしょう。
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2007年06月04日

「超」怖い話

「超」怖い話のシリーズは、猫柳が読んだ実話系の怪談ではいちばん怖いと思った。
特に平山夢明氏編著のモノガ特に怖い。
新耳袋で禁じ手にしている怨念モノがあるからだろうか? またそれが関係のない人に降りかかったりするところが怖いのよね。
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2006年03月12日

イリヤの空、UFOの夏

イリヤの空、UFOの夏 秋山瑞人 著

夏休み最後の夜、忍び込んだ学校のプールで出会った少女。そこから始まる4巻のボーイミーツガールの傑作です。普通の少年と過酷な運命を背負った少女。ありがちな設定と言えばそこまでですが、それだけ物語に入りやすいと思います。またそのありがちな設定を使ってあまたあるライトのベルのなかでも頭一つ飛び抜けた作品に仕上げるあたり秋山瑞人という人はただ者じゃないのかも。ギャグとシリアスのバランスも絶妙で良いですね。





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2006年02月27日

着信アリ

着信アリ 原作 秋元康

いまライブドア関連でついでに話題になっている秋元康が企画原作のホラー映画です。監督は見た目が極道な三池崇史。自分の携帯電話に自分の番号で自分の最後の声が掛かってくる死の予告電話。女子高生の間で語られている都市伝説が現実となって女子大生の中村由美の元にも掛かって来て……。Jホラーの要素が盛りだくさんに含まれているので先行話題作と似た感じの仕上がりになってるのが評価の分かれ目です。猫柳的には同一の刺激は慣れてしまうので怖さは半減でした。作りは手堅いので呪怨はキツ過ぎるという人にはちょうどいいぐらいの怖さかな?
サイコな人間を撮るが上手い三池崇史監督なだけに幽霊よりもサイコな人間を犯人にしたらもっと面白かったのになあと思います。ホラー映画の幽霊は元々サイコだからなあ。それと本物の幽霊が写り込んでいたらしい!のですが普通の登場人物も結構見辛い暗いシーンが多く幽霊を発見するのは至難の業かも知れません。ちなみに猫柳の携帯だと電話に出ちゃうと着信アリの表示が出ないの。留守電も無いし。いいかげん買い換えろと我ながら思います。




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2006年02月23日

あ・じゃ・ぱん

あ・じゃ・ぱん 矢作俊彦 著

矢作俊彦の現在の代表作でしょう。戦後分断された東西日本の統合をめぐる架空現代史ものです。天皇崩御の京都の街中で偶然、撮影された一人の伝説の老人てのが田中角栄なんですけどね。それでもって北の書記長が中曽根康弘。昭和育ちの人間なら思わずニヤリとしてしまう一冊です。実名で政治家や有名人を登場させるのが面白い。著名な政治家は北に行こうが南に行こうがすんなり収まってしまうんですね。社会党のプリンスでこの小説を思い出したのでした。上下巻が加筆修正されて一冊になっていたなんて聞いて無いよ。ちなみに関西弁が標準語です。猫柳的には「暗闇にノーサイド」の復刊を熱く希望いたします。




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2006年02月19日

空飛ぶ馬

空飛ぶ馬 北村薫 著

落語が大好きな女子大生の「私」が持ち込む謎を落語の円紫師匠が鮮やかに解く短編連作集です。著者の北村薫のデビュー作でありシリーズ第一作あります。
北村の後に日常の謎派という殺人事件のない推理小説が続々とつくられました。それだけの影響を与えただけあって完成度の高い作品です。
作品発表時の北村薫は覆面作家だったのでこの作品の主人公の様に女子大生なのでは!なんて想像を膨らましていた読者も多かったとか。
でも現実は甘くないです。
読み心地が暖かく心地いいのがこのシリーズの特徴かと思います。それに加えて本格原理主義者と言われる著者だけにトリックもハッとさせられます。猫柳的にはシリーズの新作が出ないのが唯一の不満であります。




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2006年02月18日

「超」怖い話Z

「超」怖い話Z 平山夢明 編著 + 加藤 一 共著

「超」怖い話シリーズの一冊です。実話系怪談のシリーズでは最も質が高いと思います。怖くてヤバい系の話が目白押しです。特に平山夢明 氏 と 加藤 一 氏のコンビのモノが抜きんでて怖い。それでいて御祓いなどしないという潔さがたまりません。コンビニでも手に入っちゃったりするのでいい時代になったものだと思います。




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2006年02月17日

宮廷女官 チャングムの誓い

宮廷女官 チャングムの誓い

詳しくはこちらをごらんアレ。
韓流ドラマでは珍しいと言ったら失礼かも知れませんが歴史ものです。アニメ化もされた人気作です。日本で言うところの大河ドラマですね。主演のイ・ヨンエは韓国を代表する女優さんですが17歳のお嬢さんの役をやるのってちょっと辛い? でも言われるまで20代前半の女優さんかと思ってました。前半の宮廷料理が日本とも中国とも違って面白いのです。医薬同源はこちらのほうがそれっぽいですね。
後半のお医者になるところは漢方と針で何でも治っちゃうみたいなところが醍醐味であります。




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2006年02月16日

怪談新耳袋 劇場版

怪談新耳袋 劇場版

DVDなのに読書感想文なのかいって突っ込みは無しの方向で。新耳袋は実話系怪談の中興の祖な的な怪談集です。実際に100話ちゃんと入っている(新版は99話)のが特徴で丹念に取材された力作であります。
続けて100話を全部読んじゃうとホラーな出来事に遭う!なんて噂まで流れていたのでドキドキしながら一晩で読みましたよ。実際に読んでみるとそんなに怖くなくてこれで怖い目に遭うなんて納得できない!と不条理な怖さを味わったものでございます。
当時、猫柳が人づてに聞いたところによると「新耳袋」発行後に著者の方にいろいろ不幸があってもう二度と作らないという話でした。いまじゃ新版が全10巻にビデオになるわ映画になるわゲームになるわ。人づての話ほど当てにならないモノはございません。同じ筋からはカシマさんの話も実話だって教えられて……嘘つき!
さて本題のDVD「怪談新耳袋 劇場版」ですが、これがなかなかいい。オムニバスなのでアレな作品もあるかなと思ったがそれぞれいい味を出している。実話系なので明確な起承転結を求めると肩すかしを食いますが、オチは自分で想像するのが実話系の醍醐味だと思いますから無問題。
TV版はアレでしたからあまり期待はしていなかったのですが、いい意味で予想を裏切られました。
ところでアマゾンのレビューのところにある内容紹介ですがネタバレしてるような気がするんですけど。興味のある人はDVDを見終わってから読んでみてね。




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2006年02月14日

鋼鉄の少女たち

鋼鉄の少女たち 野上武志(しけたみがの) 著

まずはここを見て貰うとわかるとおり4巻まで発行して未完であります。エルフ耳の女の子が戦車に乗ってハードな戦争をするというかわいい絵柄からは想像できない展開をしてなかなか見せてくれます。
しかしまあ制作者もなかなかハードな戦いを展開していたようですね。単行本に入らなかった分が同人で出たとか出ないとか〜未確認であります。




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フォア・フォーズの素数

フォア・フォーズの素数 竹本健治 著

またしても竹本健治の短編集です。正直なところ最初の数本はいまひとつ。SFの凋落期に良くあった感覚で流すタイプで、ハマるとたまらないんですがしっかりハマらないと退屈。
そんなわけで途中で投げ出して1年ちょっと「閉じ箱」が面白かったのでもう一度手にしてみました。最初の数本を乗り越えて出て来たのが「白の果ての扉」という作品。
内容は大学生が辛いカレーを作って食べるという話〜と紹介するとガクっとずっこけますね。辛いカレーを食べて神の領域に近づくというここまでスケールのデカい食い物の話はかの「美味しんぼ」でも読んだことは無いです。
庖丁人味平のエピソードが紹介されてるのもポイント高いです。カレー好きは一度読んでも損はないです。猫柳も究極のカレーに挑戦したいと切に思った次第なのですよ。
辛さだけなら「ザ・ソース」がお勧めだが本気にして舐めたりしないように。致死量があるみたいだから。



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2006年02月12日

閉じ箱

閉じ箱 竹本健治 著

公式サイトが激しく見づらいのはどうにかして下さい。
猫柳が最初に読んだ竹本作品は「ウロボロスの偽書」です。当時、綾辻行人の館シリーズにはまっていたので登場人物に綾辻行人本人が出ている!と知って手に取った次第です。ウロボロスが猫柳的に当たりだったので自然な流れとして当時再版されたばかりの「筺の中の失楽」も読んだというわけです。
著者22歳のデビュー作「匣の中の失楽」は凄いの一言でした。登場人物の青い感じがまた良し。ただ著作を手に入れやすい作家さんではなかったので偶に作品を手にすると言うのがスタンスだったかと思います。
「閉じ箱」も発行されたのは知っていたのですが手にする機会に恵まれないまま数年〜昨年末になってやっと巡り会ったわけです。最初の版から10年が過ぎてました。

「閉じ箱」は当時の著者の短編全集です。ホラー色の強いミステリー作品が中心です。猫柳的には表題作よりも「氷雨降る林には」と「夜は訪れぬうちに闇」が好み。特に「夜は〜」の青さがたまりません。竹本健治の描く少年たちがとてもツボです。

もっと売れていい作家だと思うのですが、難解な蘊蓄が足を引っ張っているような気がします。でもそれが味なんですが。



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